川崎和男

日本機械学会主宰の特別講演を御茶ノ水で聞く。
「考え方はいいがデザインがよくない。」
という言葉は耳にするが彼によればその言葉は間違いで
デザインというのは単に形の善し悪しではないといっていたが
そのとうりだと思う。
更にデザインという言葉の語源までさかのぼりもとはdo+singであり
何か印をつけるという行為であるということ、中国語では策略という漢字を
当てていることなどをあげ、これからは工学、医学、理学などの
接着剤としてデザインを積極的にもちいることで新しい未来の可能性
を探りたいと語っていた。
かなり良質のデザインリテラシーだった。

最後に会場からの質問に対する答えとして話したことも面白かった。
デッサンとは目で見たものを脳を経由して手で表現することだが
デザインにおいて重要なのは手を動かすことによって脳を刺激すること
だというのだ。
建築の設計においてCADの危険性というのはまさにこの部分にあると思う。

ただちょっとプレゼンがダサかったのが残念。
昨日書いた僕ら学生のプレゼントは比べるまでもありませんが・・・・