いまさらコビュジエ

最近、コルビュジエについて、ちょこちょこ調べているのですが、一つ解ったのは、歴史はそんなに単純ではないということです。

コルビュジエが、すごく潔癖で、常に闘争的で、五原則を振り回して、世界中に白い箱をばらまいていた。というのであればものすごく話しは解りやすいのですが、

もちろん、ロンシャンのように決して白い箱と呼べないようなものもつくっていますし、
意外とシャイだったり、奥さんには弱かったり
ガウディが結構好きだったり
時として「五原則」と言われるものは、「要点」であって「原則」ではなかったり

調べれば調べるほど歴史が多様であったことが解ります。
「先の見えない現在」と「明確な時代の流れがあった過去」
のような言い方はよくききますが、それは結構怪しくて単に僕らが「明確な時代の流れ」を過去に見出したかっただけなんだと改めて思うわけです。