本当に終わるか心配なのは論文です。だいたい先は見えていて、あとはどう美しく論じるかというところなのですが、そこがやっかいで、頭でイメージするのと言葉に置き換えてゆくのはずいぶん違うわけです。前川國男も建物はディテールでできているんだからディテールが崩壊すると建物も崩壊するみたいなことを言っていたのですが、論文も同じなんじゃないかと最近思います。あとはひたすら書くしかありません。


僕の家は山の斜面の東側に建っています。朝日は当たりますが夕日はあたりません。向かいにも山があるのですが、そっちは斜面の西側になるためこの時間は夕日が当たって気持ち良さそうです。少しだけ「天国と地獄」の山崎努の気持ちがわかります。