走れメロス

を見に行った。
お金がない学生はもちろん立ち見だったけど十分楽しめた。


野田秀樹の妄想の世界の再現と言ってしまえばそれまでだけど
妄想で人を集めることができるのだからすごい。
一つの世界をつくっているというのはまさにこういうことなのだろう。


思うに映画は一度フィルムとかDVDとか何かしらに
記録されてそれを再現するという過程があるから
そこに流れるのは一秒づつ進んでゆくごく普通の時間でしかない。
でも舞台は記録→再現という過程がなくてまさしく目の前で繰り広げられるから
時間もゆっくり流したり早く流したりできる気がする。
そういう面から見てのやはり舞台は一つの世界を作っているといえるだろう。


とか何とか言ってみたのは
舞台を見てると何だかこのまま永遠に終わらないんじゃないかと思う瞬間があるから。
それは映画にでは決して感じることがない感覚ではなかろうか

なんてね。