前川國男←藤森照信

kentoida2005-09-10


連続講演会、今回は藤森さん。
すごく面白かった。

藤森さんが話すと何だか歴史にイキイキと血が通う気がする。
その原因は2つある気がする


1つは、まるで本人になったように語る、独特の語り口がある。
「前川さんはきっとやられたと思ったんだ。」
「丹下さんはきっと内心これでいけると思ったんだろうね。」
とか、建築家の感情の起伏みたいのを藤森流にトレースしている。
こういう語りかたはなかなかできない


もう1つはインタビュー。藤森さんは
「それで、私、聞いてみたんですよ」
とよく言う。つまり藤森流感情トレースをして、納得いかないと
実際に会って聞いているようなのだ。


ただ、これだけだと、感情移入の激しい元気なオジさんだけど、結果として歴史家として
価値ある発見までたどり着くところがさすがというほかない。


いい話が聞けました。


写真は藤森さんの神長館、土地から生えてるようなとはいいますが、よく見たら本当に生えてました。