まだまだ環境です。
環境とは少し違うかもしれませんが、エコロジーについて藤森照信と伊東豊雄が面白いことをいっていました。以下その内容を自分なりに要約すると
磯崎新は現代思想には敏感なのに「エコロジーは設備の問題です」といっている。これはエコロジストたちが世界観を変えろと迫ったのに対して、磯崎新は世界観の問題ではなく技術の問題として処理しようとしたといえる。確かに建築家の究極的な職能というのはエネルギーを考えることではなく、その時代を表現することにある。
一方で歴史を振り返れば、産業革命が始まって100年以上たってから建築家は鉄とコンクリートとガラスに表現を見いだせるようになった。エコロジーというからには、そこの空気がどう循環しているか以前に、まず自然との関係を思想として変えないことにはどうしようもない。結局、エコロジーのような思想がある感覚を呼び起こし、その感覚が何かの形を選んでゆくようになる。そこではじめてエコロジーという時代を表現する建築が生まれる。「設備」の問題でしかないというのが現状であるが、結論はまだ見えない。
たしかにそうかもしれません。