環境について2

kentoida2007-02-04

日本の住宅地って、どこにいっても同じように見えてしまってこれまたあまり好きになれません。素材なり、形なり、色なり、何らかの街としての調和みたいなものがあまりとれていないように思います。それはきっと、2つの要因があって、一つは、日本中どこでも同じような建材を供給できるようになったという、作り手の生産と物流の進歩で、もうひとつは、まわりの家はおいといて自分の家は自分の好きなように建てたいという住み手の気持ちというのがあると思います。


どんなにまわりの家と合ってないとしても施主が赤い屋根がいいといったら、そうするしかないのが住宅メーカーの現状です。そこで、例えば「赤い屋根より、太陽光発電機のせた方が長期的に見れば電気代を安くできるし、今なら市の補助金もつくので安くできます。ついでに太陽光発電するなら、屋根の形はこっちの方がいいですよ」みたいな会話をもっとできるようになれば、「環境」という切り口から日本の住宅地の風景を変えていけるんじゃないかとか最近思うのです。(それこそ「ECO」じゃなくて企業の「EGO」じゃないかと言われそうですが)


KT+lapさんもkanaさんもお金の話をされてました。僕は、個人住宅の施主に関して言えば、「環境」と「まちなみ」をセットにすれば割とお金を出しやすいんじゃないかと思っているんですが、それは甘い考えなのでしょうか? (それにはいろいろな仕掛けが必要だとは思いますが・・・写真は宮脇檀さん監修の住宅地なかなかよく出来てました。タイル割は病的でした)