018 旧矢作家住宅 

これまた、思いのほかよかった。
古い建物というのは、何かしら価値があったからこそ残ったのだろう。
以前、C+Aの小嶋さんが「古い建築は一度いってだめでも、二度目三度目と通う間に
良さがわかるようになるが、現代建築は一度いってだめなら一生駄目」と
言っていたのを思い出す。


外観も屋根のてっぺんに草が生えていたり素朴で好きな感じだったが
それ以上に印象に残ったのは平面のこと。


家の半分ぐらいが土間で、そこに台所と馬小屋が入っている。
昔の農家の間取りとしてはそんなにめずらしいものではないけれど
この平面をこのまま今の住宅に持ち込んでも面白い気がしてしまった。
「オープンキッチン」は家の中に対して「オープン」なのもいいけど
本当に外にむかって「オープン」でもいいのではないだろうか。