011 朝日新聞山形


旅のはじまりは妹島さんから。
うまくは言えないが時間が止まっているような感じ。


モダニズムの建築が材料の経年変化を許容しないというような指摘はこれまでも
なされてきたけれど、現実問題としてコンクリートも鉄も時間が経てば汚れるし、耐力も落ちる。
そうしたなかで、建築家たちは、いろいろ工夫し、日本の気候の中でもなりたつ
ような建築を作ってきたとおもう。


妹島さんの建築は、なんだかそういうこれまでの「工夫」みたいなものをぶっとばして
頭の中にある抽象的なイメージをできるかぎり純粋な形で形にしようとしている気がする。


何と言ってもディテールがすごい。
窓がツラツラ、もう汚れなんて関係ない。
水きりなんて何のことやら。