後工程

有元葉子の料理の基本

この本の最初に「調理台をあけておく」という短い文章がのっている。
なかなか良いので少し長いけど引用すると


「さあ料理をしようー思いついた時にすぐとりかかれるように、調理台はいつもすっきりとあけておきたいものです。料理の前にかたづけるのではありません。料理が終わった時、きれいにかたづいていることが大切なのです。(中略)
「まず、かたづけなきゃ」となっては、せっかくのやる気がしぼんでしまいます。私のキッチンも決して広いとはいえないでしょう? でも、こうやって場所さえ確保しておけば、段取りよく、気持ちよく、いつでも料理を楽しむことができるのです。たとえほんのちょっぴりだとしても、空白のスペースというのは、ものを作る気分を高めてくれる気がします。」


僕は前からかたづけがあまり得意じゃなくて
極端に言えば、我慢できなくなったらまとめて掃除みたいな生活をしてきました。
その理由は、一言で言えば面倒くさい。


でも面倒くさがった結果一番損するのは自分なわけです。
製造業ではよく「後工程」ということが言われます。
つまり、自分の後の工程の人ができる限り作業しやすいように
自分の作業を仕上げるといった感じです。


そういう意味では未来の自分は常に今の自分の後工程なわけです。
明日の朝食を作る時に自分が一番楽しく料理できるように台所を片付ける。
次回使い時に自分が一番仕事に集中できるように机を上を片付ける。
そう考えると片付けもそんなに面倒じゃなくできる気がしました。