044 Grameen Bank Housing Programme

kentoida2008-02-10

マイクロクレジットで有名なグラミン銀行の住宅プロジェクト


生活の仕方が何より面白い。寝室と台所とリビングが全て一部屋にまとまっている感じ。こう書くと、ただの狭い家で、現代の日本人からみると何だかすごく住みづらそうだけどそれは、あくまでこっちの感覚であって現地の人はそれで不自由なく暮らしているようだ。


住まいを考える上で、寝室であったり、リビングであったり、何となく当然必要なものとして考えられている要素は多々ある。でも、違う国の住宅を見てみるとそうした「当然必要なもの」もよく考えてみるとあんまりいらないんじゃないかという気がしてくる。


施工の話をすると
土台を作るのに7人×7日 建物本体が3人×15日
耐用年数は、自然災害がなければ20-30年程度は持つそうだ。


お金の話をすると
だいたい日本円で5万円程度で写真の家ならできてしまうとのこと、話を聞いた家ではだいたい1/3は自分たちで用意して、残りの2/3をGrameen Bank Housing Programmeから借り入れたと言っていた。ただそのローンも6年ほどで返済したそうだ。


なんで5万円で家ができてしまうかと言うと、家が小さくて材料費が安いというのもあるけれど、人件費が含まれていないと言う要因もある。人を雇うこともあるけど基本的に全て自分たちで家は作ってしまっているらしい。バングラディッシュは確かに貧しい国ではある。けれども5〜6年で返せるような金額のローンで、広くはないけど自分たちに住むには十分な大きさの家を自分たちの手で建てる事のできる社会というのは結構いいところなのではないだろうか。


様々な面で自分がいかに日本の住まいの常識みたいなものに縛られていたか痛感する体験。初日から強烈でした。