006 茅野市民館

なかなかよい建築。平面計画がよい。ただちょっときれい過ぎる気も・・・
なんだかうまくまとまりすぎているというかなんというか・・・

文句を言ったついでに何となく引っかかった理由を考えてみたが、多分答えは説明のしやすさだと思う。
「駅から来た人がスロープを下りながらおりてギャラリーをみて・・・」とか
「外の通りから中庭を挟んで図書館の人が見えて・・・」とか
「レストランがあって小さな池があってそのむこうに中庭があって・・・」とかなんとか
この建物はどこも非常に説明がしやすい。設計者の意図が伝わりやすいというか、ありきたりなアイディアばかりというか。


もちろん、僕に設計者の意図が全て解る訳でもなく、たとえ「ありきたりなアイディア」だとしてもそれを形にするのは非常に大変なこともよくわかるし、この建築はそれを美しく実現している。ただ、何となく引っかかってしまうのは、見ている人が驚くような発明や発見がこの建築には少なかったからだと思う。僕の感性が鈍いと言われればそれまでだけれど。